目次

- オフィス引越し料金は社員1人あたり2~5万円かかると言われています
- ただし物件や荷量などの条件によって異なります
- 精密機器を運ぶオフィスの引越しでは「引越し安心マーク」がついている業者を選ぶと安心です
- 自社で行う割合を増やすことで、料金は抑えられます
引越しは引越しでもオフィスの引越しは特別な対応が必要です。すべての引越し業者がオフィスの引越しに対応しているわけではないので、選べる業者も限られてきます。そんななかから優良な業者を選ぶにはどうすれば良いのか、とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、オフィスの引越しに対応している業者のなかでもおすすめの10社を紹介します。各社のサービス内容と自社が期待することを照らし合わせて業者の選定を行いましょう。
引越し業者選びのポイントについては下記の記事でご紹介します。
オフィスの引越しにかかる料金相場

オフィスの引越しにかかる料金は、社員1人あたり2~5万円程度と言われています。そのため、従業員数が20人いれば、40~100万円程度かかります。ただし、オフィスの立地や作業環境によっても引越し料金は左右されるので、一概には言えません。
また、引越し料金以外にも、オフィスを移転する際には以下のような料金がかかります。
【料金内訳】
- 既存オフィスの原状回復費用
- 引越し料金
- 不用品の処分費用
- 新しいオフィスの契約費用
- 内装工事費用
これらの料金も含めると、トータルで数百万から数千万円はかかることが予想されるでしょう。
オフィス引越しの際の業者選びのポイント

オフィス引越しの際に注意したい業者選びのポイントは下記になります。
- 対応しているサービスの範囲で選ぶ
一般家庭の引越しと異なり、オフィスの引越しでは引越し先のオフィスで仕事ができる環境を整えなければいけません。業者によって、ただ荷物を運ぶだけなのか、作業環境を整えてくれるサービスも用意しているのかが違うので注意しましょう。 - 「引越し安心マーク」を取得しているかで選ぶ
引越し安心マークとは、全日本トラック協会が認めた優良引越事業者にしか交付されないマークです。機密事項や精密機器を運ぶオフィスの引越しでは、「引越し安心マーク」がついた安心・安全な事業者を選ぶと良いでしょう。 - 料金で選ぶ
オフィスの引越しは、一般の引越しよりも料金形態が複雑であるため、気を抜くと料金が膨れ上がります。できるだけ安く、かつ安心・安全に運んでくれる業者を選定することで、移転にかかる総費用額を少しでもおさえられるでしょう。
オフィスの引越しにおすすめの業者10選の比較表

オフィス引越しにおすすめの業者を10社ピックアップしているので、比較表でそれぞれの特徴を確認してみましょう。
■おすすめ業者比較表
会社名 | サカイ引越センター | アリさんマークの引越社 | アップル引越センター | ハート引越センター | メリー引越サービス | エール引越サービス | ハコブ引っ越しセンター | JRC日本引越センター 東海エリア | スター引越センター | マイスター引越センター |
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料金 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
45,000円~ |
要確認 |
58,000円~ |
要確認 |
25,000円~ |
要確認 |
大規模オフィス | ○ | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
小規模オフィス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
対応エリア | 全国 | 関東、中部、関西、九州、中国、北海道 | 関東、関西、東海、九州、北海道 | 全国 | 神奈川近郊 | 離島を含む全国 | 一都三県 | 全国・海外 | 東北、関東 | 関西、海外の主要地域 |
当然ですが、オフィスの規模や運ぶ荷量などが、オフィス毎に全く異なります。そのため、料金を明示していない業者がほとんどです。また、対応範囲についても明示していない場合が多く、対応できる規模感を確認したい場合は、問い合わせるしか方法がないことを留意しておきましょう。
サカイ引越センター

引用元:サカイ引越センター
■基本情報
対応サービス | 物件紹介、精密機器運搬、レイアウト図作成、内装工事、オフィス家具販売、文書保管(データ化)、オフィス用品買取、オフィスマット類レンタル、重量物運搬、オフィスクリーニング、什物分解・組み立て、原状回復工事、電気工事、配線工事 |
---|---|
大規模オフィス対応 | ○ |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 全国 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム、電話 |
サカイ引越センターのオフィス引越しサービスでは、荷物の搬出入以外の、附帯サービスが充実。オフィスの引越を一括でお任せできます。また、専任のアドバイザーとオフィス移転に対して豊富な知識と高い技術を有したスタッフが引越をサポート。引越業者のフラッグシップ的存在のサカイだからこその品質を実感できるため、はじめてのオフィス移転でも安心して依頼できるでしょう。
- 引越し作業以外の附帯サービスが充実
- 専門の研修を受けたスタッフが対応
- アフターフォローにも対応
アリさんマークの引越し社

引用元:アリさんマークの引越社
■基本情報
対応サービス | 要確認 |
---|---|
大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 関東、中部、関西、九州、中国、北海道 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム、電話 |
徹底したお客様目線で、きめ細かなサービスを提供するアリさんマークの引越社では、自社研修センターで引越しのプロを養成。社内免許制度により、合格者でないと現場の業務に従事できないという厳しいルールが敷かれています。また、引越し当日には、本部の視察チームが実際の作業状況の確認を行うため、高いクオリティが期待できるでしょう。
- 社内免許制度に合格しないと現場に出られないため、現場作業員の技術力は確か
- 本部の視察チームが作業の確認を行い、クオリティを担保
- お客様目線できめ細かなサービスを提供
アップル引越センター

引用元:アップル引越センター
■基本情報
対応サービス | オフィス什器、OA機器、パソコン、大型家具の梱包および、電話移設工事、LAN工事、電気工事、複合機・重量物運搬、梱包、開梱サービス
※一部有料 |
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大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 関東、関西、東海、九州、北海道 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム |
アップル引越センターでは、経験豊富なプランナーがオフィスの現状を確認する打ち合わせを行います。打ち合わせ時間は数十分で終わることが多いので、忙しい時期の業務の邪魔になりません。見積りでは何にいくらかかっているのかを明確にして、不必要なものは徹底的に省きます。また、必要に応じて引越作業に関する書類の作成も請け負ってくれます。
引越しに必要なダンボールやガムテープなどの資材も準備してくれるうえに、ダンボールは無料で回収してくれるので、引越作業における手間暇を削減できます。
- 現状査察は数十分で終わる
- 見積りの見直しを行い、徹底的に無駄を省くので低コストで引越可能
- 資材の準備・回収も行ってくれる
アップル引越センターのクチコミ・評判アップル引越センターの公式サイト
ハート引越センター

引用元:ハート引越センター
■基本情報
対応サービス | 担当業者やビル管理会社などとの打ち合わせ、什器組立・解体、間仕切り工事、レイアウト作業、不用品処分、電話・LAN配線、パーテーション組立、梱包・開梱作業 |
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大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 全国 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム |
ハート引越センターでは、搬出入以外にもオフィス構築に最低限必要なサービスに対応。専門スタッフが最適なプランを提案してくれます。そのほか、面倒な担当業者との打ち合わせやビルの管理会社との打ち合わせも請負可能。移転元・移転先の周辺環境を加味したスケジュール管理も行い、スムーズに引越し作業を行います。
- 専門スタッフが最適なプランを提案
- 担当業者やビルの管理会社との打ち合わせも代行
- 移転元・先の環境に配慮しながら作業を行ってくれる
メリー引越サービス

引用元:メリー引越センター
■基本情報
対応サービス | 電話・LAN工事、パーテーション工事、内装工事、原状回復工事、空調工事、オフィス家具、OA機器、不良品買取・処分 |
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大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 要確認 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム、電話 |
メリー引越センターは地域密着型の引越業者でありながら、大手引越し業者比較サイトで顧客満足度1位を獲得。メールの返信、見積り依頼から訪問までの間隔など、対応のスピーディーさに定評があります。また、地域密着型だけあって、融通も利きやすいのがポイント。退居時には、専門スタッフから工事の流れのアドバイスを受けられるなど、安心してオフィスの引越しをお任せできます。
- 大手引越し業者比較サイトで顧客満足度1位を獲得
- 対応がスピーディー
- 地域密着型なので、融通が利きやすい
エール引越サービス

引用元:エール引越センター
■基本情報
対応サービス | 資材(ダンボール・ガムテープ)の無料提供、レイアウトの作成、移転先への引越挨拶、資材の回収、不用品の処分 |
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大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 離島を含む全国 |
見積り方法 | 電話 |
エール引越センターでは、現地調査を行い、お客様の要望を正確に把握。お客様に合わせた最適なプラン・見積りを提案してくれます。スタッフには高度な専門教育を実施。大手引越し業者のサポートにも入るため、オフィスという特殊環境にも柔軟に対応できます。
希望があれば移転先のレイアウトの作図も請負可能。機材設置後に不具合が生じた場合は、再度移動させる、など、柔軟な対応も魅力の一つです。
- 大手企業のサポートにも入るため、経験豊富
- レイアウトの作図も依頼可能
- 臨機応変な対応が好評
ハコブ引っ越しセンター

引用元:ハコブ引っ越しセンター
■基本情報
対応サービス | OA機器リース、社内セキュリティ、オフィス家具、廃棄、不良品回収、ネットワーク設定、内装工事、不用品買取・引取、空調設備工事、原状回復工事、電気工事 |
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大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 東京都、千葉、神奈川、埼玉 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム、電話 |
ハコブ引っ越しセンターでは、小・中規模オフィスの移転に対応しています。荷物を運ぶドライバーは10年前後のキャリアを持つベテランぞろいです。現場で培った経験をもとに、スムーズに作業を進行。無駄を省いた作業内容とコスト削減により、業界最安値を実現しています。
また、さまざまなサービスと提携しているので、移転に関する作業を一括でお任せ可能。余計な手間や労力をかけずにオフィスの引越しができるでしょう。これらの企業努力により、引越比較サイトでは総合満足度平均4.5以上を維持しています。
- 引越比較サイトの総合満足度平均4.5以上
- さまざまなサービスと提携しているので、ハコブ引っ越しセンターに一括で依頼できる
- ドライバーは歴10年のベテランぞろい。智恵と経験を活かしたサービスが期待できる
JRC日本引越センター 東海エリア

引用元:J・R・C日本引越センター
■基本情報
対応サービス | 精密機器運搬、不用品買取・処分、フロワーレイアウトの解体・施工、移転工事、処分品の回収、複合機移設・サーバーラック移設・端末移設、パソコンセットアップ |
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大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 全国・海外 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム |
J・R・C日本引越センターは、創業40年の歴史ある引越し業者です。オフィス移転に必要な対応はもちろん、関東を中心に不動産会社の紹介も行っているため、物件探しが難航している場合にも頼りにできるでしょう。また、国内のみならず、海外への引越しにも対応。Door to Doorで責任を持ってサポートしてくれます。口コミによると、見積りよりも請求金額が下がることが多く、またキャッシュレス支払いにも対応しています。
- 創業40年の信頼がおける引越し業者
- 海外移転にも対応
- キャッシュレス支払いにも対応可能
スター引越センター

引用元:スター引越センター
■基本情報
対応サービス | 配線工事(電話・LAN)、内装工事、中古ビジネスフォン販売、OA機器リース、レイアウト、10分なんでもサービス、リサイクル買取査定、不用品回収、保険完備、キャッシュレス対応 |
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大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 東北、関東 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム、電話 |
スター引越センターでは、「大手の半額に挑戦」の宣言どおり、格安でオフィスの引越しが可能です。たとえば従業員数2人の小規模オフィスの場合、27,500円から。20人規模のオフィスでも165,000円から対応してくれます。プランは「移転のみ」、「配線工事+移転」、「レイアウト+配線工事+移転」の3プランが用意されているため、自社の要望に最適なプランを選択できます。
また、業務内容や社内体制の変化が激しいベンチャー企業向けのプランも提供。料金と手間をおさえた引越しを実現できます。
- 大手の半額に挑戦を謳っており、低価格で引越し可能
- 3つのプランから自社に合うものを選べる
- 10分なんでもサービスあり
スター引越センターのクチコミ・評判スター引越センターの引越社の公式サイト
マイスター引越センター

引用元:マイスター引越センター
■基本情報
対応サービス | 物件探し、内装工事、原状回復工事、伝名工事、LAN配線工事、電気工事、オフィス家具の販売、中古什器の買取、夜間作業、海外への引越し |
---|---|
大規模オフィス対応 | 要確認 |
小規模オフィス対応 | ○ |
対応エリア | 関西、海外の主要地域 |
見積り方法 | 問い合わせフォーム、電話、LINE |
マイスター引越センターは、企業の引越しだけで10,000件以上の実績を持つ引越業者です。移転スケジュールやレイアウト、料金などのヒアリングを行い、無駄のないプランを提案。見積りから移転当日まで、一貫して一人の担当者がサポートしてくれます。
また、不要な家具の買い取りやリユース家具の販売など、移転に関係する工程を担当する「専門部署」を設けており、担当者を通して引越しに必要な工程の一括手配も可能です。
- 企業の引越しだけで10,000件以上の実績あり
- 見積りから移転当日まで、専任の担当者が一貫して対応
- 夜間作業も可能
オフィスを引越しする際の流れ

オフィスの移転を行う、一般的な流れは以下のようになります。
タイミング | やること |
---|---|
6ヶ月前 | 移転計画立案・物件探し |
現オフィスを解約することを管理会社に知らせる | |
原状回復工事の予定を立てる | |
4ヶ月前 | 新オフィスのレイアウト図を作成・工事依頼 |
什器や家具など、新オフィスに不要なもの、必要なものを洗い出す | |
3ヶ月前 | 引越し業者に見積り依頼を出して、依頼先を選定・発注する |
社員に通知する | |
1ヶ月前 | 引越しスケジュールやマニュアルを社員に周知する |
使用頻度の低いものの梱包をはじめる | |
手続き関係を行う(官公庁、通信会社など) | |
取引先に移転を通知する | |
1週間前 | 引越しにおける社員の役割分担を決める |
移転計画を実行中に、良い物件が見つからない、なかなか業者が決まらない、といったトラブルも起こりえます。オフィスの移転をスムーズに行うためにも、上記はあくまで目安程度に留めておき、早め早めに準備を進めておくことをおすすめします。
オフィスを引越しする際の注意点

オフィスを移転する際には、下記のような点に注意しておきましょう。
- 必ず相見積りを取る
適正価格で引越しをするためには、相見積りは必須。同時にサービス内容も確認して、最適な引越し業者を選定しましょう。できれば3~4社から取るのがおすすめです。あまり数が多くなりすぎても、どれが良いか分からなくなってしまうので、最大4社に留めておきましょう。 - どこまでを自社で対応するのか決めておく
相見積りを取る前に決めておきたいのが、どこまで自社で対応するか、といった点です。引越し業者に「移転のみ」を依頼する場合と、「移転+内装工事」を依頼する場合では、当然ですが料金に大きな差が出てきます。作業を任せる割合が少なくなればなるほど、料金は安くなるので、できるだけ費用を抑えたい場合は、自社でできることは自社で行うようにしましょう。
まとめ
オフィスの引越しは特殊であるため、オフィス向けサービスがある業者を選ぶようにしましょう。サービス内容や料金も大切ですが、口コミも確認しておくと実際の利用感がわかって安心です。また、引越し料金をできるだけおさえたい場合は、相見積りは必須です。複数の業者で比較を行うことで、安くて対応の良い業者が見つかるでしょう。