目次

- 引越し時のインターネット手続きは「インターネット回線」と「プロバイダ」の両方に行う必要があります
- 現在と同じ回線・プロバイダを利用する場合も新規で契約する場合も「希望するサービスを新居で利用できるかどうか」を事前に確認しましょう
- 撤退工事や開通工事が必要かどうかは「住居の形態や契約内容」によって異なります
引越しの際、インターネット関連の手続きにお困りの場合もあるでしょう。特に現在契約している回線・プロバイダを継続して利用するのか、それともほかの回線・プロバイダに乗り換えるほうがよいのか、悩む方は多いかもしれません。
そこで、今回は引越しでのインターネット手続きに関する基礎知識をまとめました。そもそもインターネット契約とはどのようなものなのかをご紹介しながら、「契約を継続する」「契約を解約する」「新規契約する」の3つの方法における手順や注意点などを詳しく解説します。
インターネット契約は回線事業者とプロバイダとの契約が主流

自宅でインターネットを利用している方は多いものの、具体的にどのような契約をしているのかご存知の方は少ないかもしれません。実はインターネットを利用するためには「回線事業者」と「プロバイダ」の両方との契約が必要で、個別に契約する場合もあれば、セットで契約できる場合もあります。まずは回線事業者とプロバイダそれぞれの役割に注目するとともに、契約方法の種類についてもチェックしておきましょう。
回線事業者とは?
回線事業者とは、「インターネットに接続するための回線を提供している事業者」のことです。回線は世界中のサーバーやパソコンをつなぐ道路のようなもので、光回線やADSL、ホームルーター、モバイル回線などの種類があります。
最適な回線事業者は、住んでいる地域や住宅形態、利用目的などの条件で異なります。それぞれの種類におけるメリット・デメリットを把握し、契約前にしっかりと比較検討することが大切です。
プロバイダとは?
プロバイダは正式名称を「インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider)」と言い、上記でご紹介した回線をインターネットにつなげるためのアクセスポイント(基地局)を提供している事業者です。回線とアクセスポイントの両方に契約することにより、初めてインターネットを利用できるようになります。
なお、プロバイダはインターネット接続以外のサービスも提供しており、利用可能な付加サービスはプロバイダごとに異なります。主な付加サービスは以下の通りです。
- メールアドレスの提供
- セキュリティサービス(迷惑メールのブロックやウイルス対策など)
- Webサイトやブログといったスペースの提供
- 独自ドメイン取得のサポート
- 動画や音楽、ゲームなどのコンテンツ配信サービス など
上記のような付加サービスは、無料で利用できる場合もあれば有料の場合もあります。
セットで回線とプロバイダを契約するケースとは?
基本的には回線事業者とプロバイダの両方と契約することによって、インターネットを利用できるようになりますが、回線とプロバイダの事業者が同一の場合はセットで契約することも可能です。セットになっていれば、別々に契約を行う手間や時間を省くことができ、一括で管理されていることから問い合わせもしやすいメリットがあります。もちろん好みの回線・プロバイダを別々に契約するスタイルでも問題ありませんが、「別々だと契約や管理が面倒」という方はセット契約できるタイプを選ぶとよいでしょう。
光コラボ(光コラボレーション)とは?
上記のように同じ事業者が運営しているインターネット回線とプロバイダはセットで契約できますが、なかには「光コラボ(光コラボレーション)」と呼ばれる運営元の異なるセットも存在します。「光コラボ」とはNTT東日本・NTT西日本が、プロバイダや携帯キャリアなどの業者に光回線の卸販売を行うサービスのことで、この場合もインターネット回線とプロバイダとをセットで契約できることから契約や管理がしやすい、スマートフォンの割引や月額料金が安くなる可能性があるなどの点が大きな魅力です。
まずは既存の契約内容を確認しよう
インターネット契約の仕組みを押さえたところで、続いては引越しでの手続きに関して解説していきます。引越し後もインターネットを利用したい場合は、まず既存の契約内容を確認することから始めましょう。
もしも契約しているインターネット回線やプロバイダを忘れてしまった場合は、契約書や請求書、クレジットカードの明細(支払いをクレジットカード払いにしている場合)、各種お知らせメールなどで確認できます。また、マンションやアパートなどで一括契約している場合には、管理会社に問い合わせてみるのも、一つの方法です。
引越しでのインターネット手続きパターン
現在の契約内容を把握したら、いよいよ引越しに伴うインターネット手続きを進めていきます。主なパターンは以下の3通りです。
- 契約を継続する
- 契約を解約する
- 新規契約する
「引越し後にインターネットを利用するのか」「現在と同じ回線・プロバイダを利用したいのか、それともほかのサービスに変更したいのか」を考慮したうえで、必要な手続きを進めていきましょう。
手続きのタイミングとしては、できれば引越しの1~2ヶ月ほど前に済ませておくと安心です。特に戸建て住宅で新しくインターネット契約を行う場合は、時間がかかる傾向があるため、後回しにせず、早めに申請しましょう。
引越し後も回線・プロバイダとの契約を継続する場合の手続き
現在契約中のインターネット回線とプロバイダを今後も継続したいと考えている場合は、まず新居でも同じ回線・プロバイダを利用できるかどうか確認しましょう。回線・プロバイダの種類によっては、利用できないエリアもあるためです。
新居のエリアも対象であることが確認できたら、以下の手順で継続手続きを進めていきます。
1.引越し先の回線状況を確認
新居が集合住宅の場合は、すでにインターネット回線が引かれているケースも少なくありません。その場合は現在利用中の回線をそのまま継続できない可能性もあるため、あらかじめ引越し先の管理会社に確認することが大切です。もし回線が導入されている場合は、回線事業者や回線の種類も合わせて確認しておきましょう。
また、現在利用している回線事業者に新居の住所やマンション名を伝えると、その建物内で同じタイプの回線が導入されているかどうかを調べてもらえる場合もあります。
2.回線事業者へ引越しの連絡(回線事業者とプロバイダが別の場合)
新居でも旧居と同じインターネット回線を利用できることがわかったら、次に回線事業者とプロバイダに引越しの連絡を行います。回線とプロバイダが同じ事業者の場合はまとめて手続きできるケースが多いですが、別々の事業者に契約している場合には先に回線事業者に連絡しましょう。具体的な手続き内容や必要書類はそれぞれの事業者によって異なりますが、主に以下の内容を申請するケースが一般的です。
- 新住所
- 旧居にていつまでインターネットを利用したいのか、新居でいつから利用し始めたいのか
- 新居にて希望するプラン
- 旧居での撤去工事・新居での開通工事の希望日時(工事を伴う場合)
インターネット回線の撤去・開通工事を伴う場合は、立ち会いが可能な日時を伝えることが大切です。また、工事費用は各事業者によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、上記の手続きは電話でも可能ですが、Web上でも行えるケースが多く見られます。詳しい手順は各事業者の公式サイトに記載があるため、前もってチェックしておくとスムーズかもしれません。
光回線の手続きについてこちらの記事で詳しくご紹介します。
3.プロバイダへ引越しの連絡
回線事業者に引越し連絡を行ったら、続いてはプロバイダとの継続手続きへ進みます。まずは現在利用中のプロバイダに新住所を伝えて、引越し先でも継続して利用できるかどうかを確認しましょう。新住所が管轄外で継続利用できない場合には、解約をして新しいプロバイダとの契約が必要です。
新居でも継続して利用できることを確認できた場合は、主に以下の点を確認・申請する形でプロバイダとの継続手続きを進めましょう。
- 現在のプランを新居でも継続して利用できるかどうかを確認する
- 移転希望日を申請する
- レンタルしている機器の返却が必要かどうかを確認する
プロバイダとインターネット回線とをセットで契約している場合、事業者が同じであれば一度の申請でまとめて手続きできるケースが一般的です。しかし、セットであっても個々に連絡が必要な場合もあるため、プロバイダへの申請のみで良いのか、それとも回線事業者には別途連絡する必要があるのかを確認しておくと良いでしょう。
なお、プロバイダのみの引越し手続きであれば、引越し日の1週間ほど前に申請すれば問題ありません。ただし、インターネット回線とセットの場合は、工事を伴うケースも多いため、引越しの1~2ヶ月ほど前に手続きを行うことをおすすめします。
引越しで回線・プロバイダを解約する場合の手続き
引越し先で現在とは異なるインターネット回線・プロバイダを利用する場合、あるいは引越し後にインターネットを利用しない場合は、現在契約している回線・プロバイダの解約手続きを進めていきます。具体的な手順は以下の通りです。
1.違約金の確認
インターネット回線・プロバイダに解約申請を行う前に、まずは違約金の有無について確認しておきましょう。特に「自動更新プラン」にて契約している場合は注意が必要で、契約満了前に解約をすると違約金が発生するケースが多く見られます。たとえば2年間の自動更新プランなら2年ごとに更新のタイミングが来る契約となっており、更新のタイミング以外で解約をすると違約金を支払う必要があります。
違約金は10,000円程度に設定しているところが多いものの、なかにはさらに高額な場合もあります。プロバイダに解約申請を行う前に、違約金の有無や費用について確認しておきましょう。そのうえで本当に解約するほうが良いかを検討し、もしも違約金の支払いを回避したい場合には以下の対策がおすすめです。
- 更新月に引越しのタイミングを合わせる
- 新居でも現在と同じ回線・プロバイダを利用する
ただし、違約金が発生する場合でも、解約をして新しい回線・プロバイダを契約するほうが費用を抑えられるケースもあります。違約金の金額だけで判断せず、新居での契約時にかかる費用も含めて検討するとよいでしょう。
2.回線事業者・プロバイダへの解約の連絡
インターネット回線・プロバイダを解約することを決めたら、解約申請を行います。回線事業者とプロバイダがセットの場合は、まとめて手続きできるケースが多いですが、別々に契約している場合はそれぞれに解約申請を行うことが必要です。その際には、以下の内容を確認し、手続きを進めていきましょう。
- レンタルしている機器の返却は必要か
- 機器を返却する場合の送料負担の有無や送り先について
- 残りの利用料金や支払い方法について
- 回線の撤去工事の有無(必要な場合は費用の日時の調整)
インターネット回線の撤去工事が必要な場合は、立ち会いを求められるケースが一般的です。工事日程を調整するとともに、費用について確認しておきましょう。
なお、解約後もプロバイダ経由で取得したメールアドレスを使い続けたい場合は、そのような手段があるかどうか、問い合わせてみることをおすすめします。事業者によっては月額200円程度の支払いでメールアドレスのみ利用を継続できるケースもあるようですので、気軽に問い合わせてみるとよいでしょう。
引越しで回線・プロバイダを新規に契約する場合の手続き
新居で別のインターネット回線・プロバイダを利用したい場合、あるいは現在契約しておらず、引越し後からインターネットの利用を希望する場合は、「新規契約手続き」を行います。具体的な方法は各事業者によって異なりますが、一般的な申請手順は以下の通りです。
1.引越し先の回線状況を確認
まずは回線事業者とプロバイダを選び、新住所のエリアにて利用可能かどうかをチェックします。引越し先ですでに回線が引かれている場合は、希望する回線・プロバイダを利用できない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
2.希望するインターネット回線とプロバイダへ新規申し込みの連絡
引越し先にて希望する回線・プロバイダを利用できることが確認できたら、事業者に新規申し込みの連絡を行いましょう。
回線事業者とプロバイダを個々に契約する場合、まずは希望する回線事業者に申し込みを行い、その後プロバイダに申し込む流れとなります。また、インターネット回線とプロバイダがセットになっているサービスを利用する場合は、契約も一本化されていて一度の申請で済むケースが一般的です。なお、申し込みは電話またはWeb上での手続きが基本になってきていますが、なかには店頭で申請可能な事業者もあります。
申し込みの際には以下の内容を申請する必要があるため、あらかじめ準備しておきましょう。
- 新住所
- いつから利用を開始したいのか
- 希望するプラン
- 希望する工事日程(工事が必要な場合)
なお、インターネット回線の開通工事が必要な場合は、工事が終わるまで立ち会う必要があります。そのため、事前に候補日をいくつかピックアップしておくと申し込みがスムーズです。
引越しでインターネット手続きを行う際の注意点

ここまで、引越しに伴うインターネット契約における「継続手続き」「解約手続き」「新規契約手続き」の3つの手順をご紹介しましたが、手続きを行う前にはいくつかの注意点を知っておく必要があります。以下では特に気を付けたい3つのポイントをピックアップしました。
1.引越し前より通信速度が遅くなることもある
インターネットの通信速度は、利用する回線やプロバイダによって異なります。また、住宅の種類によっても変わるケースが多く、特に1本の回線を各戸に分配している集合住宅では通信速度に影響が出やすい傾向があります。
そうしたさまざまな要因によって通信速度は左右されるため、仮に現在と同じ回線・プロバイダで継続したとしても「引越し前よりも速度が遅くなった」と感じる場合もあるでしょう。気になる場合は新居で想定される通信速度について、事業者に問い合わせたり、通信速度の速さを重視して事業者選びを行うなど、快適に利用するための工夫をすることをおすすめします。
2.回線変更時には工事が必要なケースと不要なケースがある
引越しに伴ってインターネット回線を変更する際には、撤去工事や開通工事が必要になる場合もあります。工事が必要かどうかは旧居・新居の状況や回線の種類によって異なるため、その点も事前に回線業者に確認しておきましょう。
3.引越し前後でネットが使えないケースがある
事前に手続きを行っていても、引越しの前後でインターネットが使用できなくなる場合がある点にも注意が必要です。たとえば急な引越しや引越しシーズンにおける混雑により、希望日に工事の予約が取れず、ブランク期間が生じる可能性があります。そういったリスクも見込んで、引越しが決まったら早めにインターネット手続きを進めましょう。
引越しでインターネット回線・プロバイダを乗り換えるメリット
引越し先でもインターネットを利用する予定がある方のなかには、現在と同じ回線・プロバイダを継続するのか、それとも新規契約しようか迷っている場合もあるかもしれません。自分に合う方法を見極めるために、まずは引越しで回線事業者・プロバイダを乗り換える主なメリットを押さえておきましょう。
- 費用を安く抑えられる可能性がある
- 通信速度が速くなる可能性がある
インターネット回線やプロバイダのなかには「新規申し込みの方向けのキャンペーン」を開催しているところもあり、キャンペーンを利用することで現在の契約よりも費用を抑えられる可能性があります。また、選ぶ回線・プロバイダによっては通信速度が速くなることも期待できるため、今よりも安く快適にインターネットを利用したい方は、ぜひ乗り換えを検討してみるとよいでしょう。
引越しでインターネット回線・プロバイダを乗り換えるデメリット
引越しでインターネット回線・プロバイダを乗り換えるとさまざまなメリットを期待できる半面、デメリットが生じる可能性があることにも注意しなければなりません。主なデメリットとしては以下の点が挙げられます。
- タイミングによっては違約金が発生する可能性がある
- レンタル機器の返却に伴う送料や修復費用を負担しなければならないケースもある
上記のような費用がかかるかどうか、さらにはどのくらいの費用が発生するのかは、現在利用中の契約内容によって異なります。実際に乗り換える前には必ず現在の契約状況を確認し、解約に伴って生じる出費を考慮しながら乗り換えるかどうかを決定することが大切です。
回線の種類:光やADSL、CATVとは?
もしもインターネット回線の乗り換えをする場合は、事前に回線の種類を把握したうえで、自分に合うタイプを選ぶことが大切です。ここでは主なインターネット回線の種類や特徴、費用の目安をチェックしておきましょう。
回線の種類 | 特徴 | 費用の目安 |
---|---|---|
光回線 | 光ファイバーを用いたインターネット回線で、高速かつ安定した通信が特徴 | ・戸建てタイプ: 月額約5,000円前後 ・マンションタイプ: 月額約4,000円前後 |
ADSL | アナログの電話回線を用いてインターネットに接続する回線で、光回線よりも速度は遅いものの料金が安めである点がメリット
※2024年3月31日をもってサービス終了予定 |
月額約2,000〜4,000円程度 |
CATV | 地域のケーブルテレビ網を用いた回線で、光回線やADSLを利用できない住宅に便利 | 月額約2,000〜5,000円程度 |
上記のうちで近年最も主流となっているのは、光回線です。ほかの回線に比べて通信速度が速く安定しており、快適なインターネット環境の構築を目指せます。
とはいえ一口に光回線と言ってもさまざまな事業者があり、どの事業者、どのプランで契約するのかによっても、通信速度や安定性は大きく変わります。費用面とサービス面を照らし合わせながら比較検討し、吟味して選びましょう。
電話回線の手続きも同時に必要?
インターネット契約を行うにあたり、「電話回線の手続きも同時に行う必要があるのか」と気になっている方もいるかもしれません。しかし、インターネット回線と電話回線はまったくの別物なので、インターネット回線契約時に電話回線の手続きは不要です。
なかには上記でご紹介したADSLのように電話回線を用いるインターネット回線も存在しますが、ADSLは2016年に新規申し込み受付を終了しています。また、サービス自体も2024年3月末に終了予定となっているため、「今後新規でインターネット回線の契約を行う場合に電話回線の手続きが発生するケースはない」と認識しておきましょう。
ポケットWi-Fi・モバイルルーターで代用可能?
インターネット回線には、上記でご紹介した固定回線のほかにポケットWi-Fiやモバイルルーターといった「モバイル回線」もあります。モバイル回線とは無線でアクセスポイントに接続するタイプの回線のことで、固定回線を引かずにモバイル回線を利用するのも一つの方法です。費用は利用する端末によって異なりますが、一般的には月額3,000~5,000円程度で利用できます。
ポケットWi-Fi・モバイルルーターのメリット
ポケットWi-Fiやモバイルルーターといったモバイル回線のメリットは、何と言っても「ルーターを持ち出してインターネットを使えること」です。対応エリア内であればどこでもネットに接続できるため、自宅の中はもちろん外出先でも気兼ねなく利用できます。
また、モバイル回線の場合は固定回線のような工事の必要がなく、導入後すぐに利用できる点も大きな魅力です。より手軽にインターネットを利用したい方は、固定回線ではなくモバイル回線のほうが使い勝手の良さを実感できるでしょう。
ポケットWi-Fi・モバイルルーターのデメリット
一方でモバイル回線のデメリットは、設置場所や環境によって通信速度が左右されやすい点です。たとえばルーターを壁や電子機器の近くに設置する場合、接続が不安定になる傾向があります。
また、モバイル回線は月々の利用に制限が設けられているケースが多く、その場合は一定の容量を超えると通信制限がかかる仕組みです。制限がかかると通信速度が大幅に遅くなるため、その点も考慮したうえで利用するかどうかを決めることをおすすめします。
テザリングで代用可能?
近年では、スマートフォンをモバイルルーター代わりに用いる「テザリング」にも注目が集まっています。この機能を利用すれば、固定回線やモバイル回線を用いなくてもパソコンやタブレット端末をインターネットに繋ぐことが可能です。
デザリングには主に「Wi-Fiテザリング」「USBテザリング」「Bluetoothテザリング」の3種類があり、スマートフォンの機種によって対応しているテザリングの種類が異なります。料金も利用している携帯電話会社や契約内容によって異なりますが、有料オプションの場合でも月額500円程度で、なかには無料で利用できるところも見られます。
テザリングのメリット
テザリング機能を用いるメリットは、スマートフォンさえあれば、どこでもインターネットを利用できることです。ポケットWi-Fiやモバイルルーターのようにルーター本体を持ち運ぶ必要がなく、より手軽にネット環境を整えられます。
また、テザリングは手持ちのスマートフォンを用いて設定を行うため、新たに契約手続きを行う必要がない点も大きな魅力です。さらにほかの方法に比べて、費用を抑えられるため、月額料金をなるべく抑えたい方にも向いています。
テザリングのデメリット
一方でテザリングを利用する際には、データ通信料が大幅に増加しやすい点に注意が必要です。特にパソコンで動画を視聴するなど、データ通信料を多く要する作業を行うと、契約している通信量の上限を超えてしまって通信制限がかかる恐れがあります。
通信制限を超えると、契約しているプランによっては追加で料金を請求されることもあるため注意しましょう。通信制限を気にせずにテザリングを活用したい場合には、データ通信料無制限のプランに加入することをおすすめします。
まとめ
引越しに伴うインターネット契約をスムーズに行うポイントは、自分の状況における手続きの手順や注意点を事前に確認しておくことです。引越し時にはインターネット手続き以外にもやるべきことがたくさんあるため、段取りよく契約を進められるようにしっかりとチェックしておきましょう。
普段インターネットの利用に関して不満がある場合、さらにはインターネット回線・プロバイダの乗り換えに興味をお持ちの場合は、ぜひ引越しを機にインターネット契約を見直してみてはいかがでしょうか。その際は回線の開通工事に時間がかかる可能性も想定し、早めに事業者の比較検討・申し込みを行いましょう。