目次
- 引越しで良い運気を呼び込むために自分の運気が上がる方角「吉方位」を理解しましょう
- 九星気学における吉方位は「生年月日」によって決まります
- 風水における本命卦は「生まれた年」と「性別」により決まるためインターネットなどで調べてみましょう
引越しをするときに気になるのが引越し先の方角です。人生の一大イベントでもある引越しでは、良い運気を呼び込みたいですよね。この記事では運気の良し悪しを決める根拠となる九星気学と風水の吉方位について解説します。また、凶方位に引っ越す場合の対処法もあわせて解説します。吉方位と凶方位について学んで、引越しとともに良い運気を呼び込みましょう。
引越しの準備についてはこちらの記事をご覧ください。
引越しにおける方角の吉凶
吉方位と凶方位とは
引越しやお出かけなどの際、吉凶の方位を判断するのに九星気学や風水といった占術が用いられます。どちらも、今いる場所からどの方角に向かえば運気が上がるか、どの方角にどのような色を配置すれば運気が上がるかなどを占う、古くからある占いです。運気が上がる方角もあれば下がる方角もあり、運気が上がる方角を「吉方位」、下がる方角を「凶方位」といいます。引越し先を決める際には、可能であれば凶方位を避けて吉方位にある新居から選択すると縁起が良くなるでしょう。九星気学と風水には共通する部分もありますが、占いの方法が多少異なります。次に、九星気学と風水それぞれの吉方位、凶方位の決め方をご紹介します。
吉方位と凶方位の決まり方
九星気学とは、生年月日によって決まるその人の「星」や干支などとの組み合わせにより、方角の吉凶や運勢を占うものです。年、月、日別に「方位盤」という星の巡りを示した図があり、八つの方角とその中心の合計九つの位置に、それぞれの星が割り当てられます。また、周囲の八方位には定位置に干支が割り当てられており、この「方位盤」をもとに吉凶の方位を判断するのです。星の位置は年、月、日ごとに法則に従って順繰りに動いています。運気を上げるために良い方角に出かけたり何泊か旅行したりする場合は月盤や日盤を使用しますが、引越しの場合は長く住む場所のため、年盤を使用して占うなど使い分けられています。
■例1987年4月1日生まれの「方位盤」
そして風水は中国で発祥した、「気」の力を利用した環境学のことです。「陰陽五行(五行思想)」の考えに基づき、自然界のすべてのものは「木、火、土、金、水」の5つの要素からできており、「陰」と「陽」どちらかの性質を持つとされています。五行は、お互いの持つ性質を生かし合って運気を良い方向に導く「相性(そうじょう)」と、その性質により対立し合って運気を悪い方向に導く「相剋(そうこく)」の関係があります。例えば、木がこすれると火になり、火が燃えてできた灰は土になり、土からは金が生まれ、金は水と交わると増え、水は木を育てる、こうした良い循環を生む組み合わせが「相性」です。逆に、木は土の養分を吸いとり、土は水を汚す、水は火を消す、火は熱で金属を溶かす、金物は木を刈るのに使われるといった、良くない環境を生む組み合わせが「相剋」です。
この「相性」と「相剋」をうまく利用することで吉凶が決まります。また、風水では方位についても五行をもとに考えられています。
九星気学における引越しの吉方位とは
本命星
その人の「星」は生年月日により決まるとご紹介しましたが、そのうち生年によって決まる星のことを「本命星」といいます。もともと気学には、地球上には九つの「気」が存在し、その九つの「気」が「北西→西→東北→南→北→西南→東→東南」の順に各方位を循環しているという考え方があります。九星気学ではその人が生まれたときに循環していた「気」の配置により運気が決まるとされ、本命星を9種類に分けて運気を占うようになりました。本命星の種類は以下のとおりです。
■本命星の種類
一白水星(いっぱくすいせい) |
二黒土星(じこくどせい) |
三碧木星(さんぺきもくせい) |
四緑木星(しろくもくせい) |
五黄土星(ごおうどせい) |
六白金星(ろっぱくきんせい) |
七赤金星(しちせききんせい) |
八白土星(はっぱくどせい) |
九紫火星(きゅうしかせい) |
ちなみに、本命星は簡単に算出できます。まず生まれた西暦をすべて足して、1桁にします。次に11からその数字を引きます。そこで出た数字が、本命星の数字です。
吉方位・凶方位
九星気学での吉方位、凶方位は、方位盤の本命星とほかの九星の位置関係で決まります。本命星に影響される吉凶の方位は以下のとおりです。
最大吉方 | 本命星と月命星の両方と相性の良い九星がある、方位盤のなかで特に良い方角。 |
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吉方 | 本命星と相性の良い九星がある方位。 |
本命殺 | 方位盤で自分の本命星が位置している方位。身体に関わる災いが起こりやすいとされます。 |
本命的殺 | 方位盤で、自分の本命星の反対に位置する方位。精神に関わる災いが起こりやすいとされます。 |
定位対冲 | 九星の並びが、定位置を定めた「後天定位盤」のちょうど反対になっている状態で、万人に共通する凶状態とされます。 |
避けるべき三大凶殺 | 九星気学には、万人に悪影響を及ぼす凶殺方位があります。引越しを考える際には、できるだけ避けた方が良いでしょう。 |
五黄殺 | 方位盤で五黄土星がいる方位です。土星は「すべてを土に返す」「腐敗させる」という意味があり、強い災いや長期にわたる災いが起こるといわれています。特に引越しや旅行など、滞在する時間が長かったり、移動する距離が長かったりする場合は注意が必要です。自ら災いを呼び寄せることになるため 、避けたい方位 だといえるでしょう。 |
暗剣殺 | 方位盤で五黄土星の反対に位置している方位です。暗剣殺(あんけんさつ)という名前のとおり、暗闇から突然剣で襲われるような、予測できない災いに見舞われるといわれています。五黄殺とともに、避けるべき方位といえます。 |
歳破、月破、日破、時破 | 年盤、月盤、日盤、時盤において、干支の反対側に位置している方位です。引越しの場合長期で考えると、年盤や月盤で判断すると良いでしょう。「破」という文字から想像できるように、積み上げてきたものが崩れたり、体調を崩したりする災いが 起こるといわれています。 |
風水における引越しの吉方位とは
本命卦
風水では生まれた年と性別により、吉方位、凶方位の八卦が人によって違います。八卦とは、古代中国で自然と人生を支配するものだと考えられていた「天、沢、火、雷、風、水、山、地」につけられた「乾(けん)、兌(だ)、離(り)、震(しん)、巽(そん)、坎(かん)、艮(ごん)、坤(こん)」という八つの要素のことです。自分の吉方位・凶方位を知るには、まずこの八つの要素から、自分の本命卦(ほんめいか)はどれなのかを知る必要があります。本命卦は生まれ年と性別により決まり、最近はインターネットで簡単に調べることができるので、気になる方は調べてみましょう。
最大吉方位・最大凶方位
風水の吉凶方位には、本命卦ごとに四つの吉方位と四つの凶方位があります。
なかでも、最大吉と呼ばれているのが、生気(せいき)という方位です。生気は生命エネルギーを増幅する最強の吉方位です。生命力、活発、前進、積極的、創造、発展などの意味を持ち、生きるパワーや仕事への活力が湧くなどといわれています。
逆に、最大凶と呼ばれているのが、絶命(ぜつめい)という方位です。憂うつ、失望、矛盾を呼び込む方位であり、破産、絶望、多病、多災などの意味があり、仕事上のトラブルが起こったり、健康に問題が起きたりするといわれています。
そのほかの吉凶方位についてもご紹介しておきましょう。吉方位は、運気が良い順に「生気(最大吉)→天医(大吉)→延年(中吉)→伏位(小吉)」、凶方位は、運気が悪い順に「絶命(最大凶)→五鬼(大凶)→六殺(中凶)→禍害(小凶)」となっています。
凶方位に引越しする場合の対処法
寝床違え
既に凶方位に引越しすることが決まっている場合や、引越しが済んでいる場合にできる対処法として「寝床違え(ねどこたがえ)」があります。これは、まず風水の本命卦によって新居の吉方位を調べ、その方角へ寝室を移すことで災難を避けるものです。このとき、吉方位は家の中心から調べる必要があります。寝床違えであれば手軽に行えるため、引越し後以外にも「最近ツキがない」と感じるなど気になることがあれば試してみると良いでしょう。
方位除け・八方除け
神社などでおなじみの「方位除け」「八方除け」なども有効な対処法とされます。
前述した九星気学の方位盤で、悪い方角が多く運気が弱いと出ている本命星の方は、神社で「方位除け」の祈祷・お祓いをしてもらうことで、災いを避けられるといわれています。本命星の運気の良し悪しは、星の巡りにより毎年変化するため、引越しをする前に方位盤を確認し、方角が良くない場合には祈祷・お祓いをしてもらいましょう。ちなみに、八方除けとはこれから起こることについて、その方角で良くないことが起こらないように祈祷してもらうものです。つまり、引越し先の方角など願いごとに関係したあらゆる方角について、祈祷・お祓いしてもらえます。
方違え
方違えとは、凶方位にある引越し先に直接向かわず一度吉方を経由する方法です。例えば、引越し先が旧居からみて凶方位に位置する場合、まず旧居から吉方位、かつそこから新居までが吉方位である場所に向かって移動し、仮住まいを確保します。そして後日、方違えした場所から新居に移動すれば、旧居から凶方位へ引越ししたことにはなりません。自分の凶方位が北の場合、一度東に移ってから本来の目的地に引っ越せば北西に向かって引っ越したことになります。
もし時間や経済的な理由で仮住まいを確保するのが難しい場合は、吉方位の方角で1泊する、あるいは遠回りをしてから引越し先へ向かうだけでも良いとされています。
まとめ
この記事では引越しの運気をテーマに、九星気学と風水についてご紹介しました。引越しはこれから長く生活する場所への移動ですから、できるだけ運気の良い方角に引っ越して災いを避けたいものです。まずは自分の本命星や本命卦を調べることから始めてみましょう。