引越しで宅配便を使うメリット・デメリットとは?注意点も確認!

引越しで宅配便を使うメリット・デメリットとは?注意点も確認!
大手の引越し料金と比較すると単身引越しナビなら最大67%安い!
  • A社 約67%OFF
  • B社 約50%OFF
  • C社 約20%OFF
summary
  • 宅配便はダンボール10個程度ならば引越し業者を利用するよりも安いといわれています
  • ただし宅配便は発送から到着まで数日かかるため急ぐ方は引越し業者を利用するのがおすすめです
  • 宅配便はダンボールに入る大きさでも送れないものがあるので注意が必要です

引越しではさまざまな手続きや準備が必要なので、誰もが少しでも手軽に引越し作業を進めたいと思うでしょう。そんなときに注目したいのが宅配便です。宅配便をうまく活用すれば、費用を抑えて引越しを行えるかもしれません。この記事では宅配便で引越しをするメリット・デメリット、注意点などを解説します。

宅配便とは

ダンボールを持ち上げる女性

重量と大きさの区分

宅配便とは、トラック運送会社が行う、主に一般消費者を対象とした輸送サービスです。利用者の身近にあるコンビニエンスストアや米穀店、酒店などを取次店としており、その利便性と速配性を特徴としています。

宅配便で扱える荷物の重量は1個あたり30㎏以下で、大きさは縦+横+高さ=170㎝以下と定められています。宅配便業者によりさまざまな大きさの区分が設けられていますが、たいてい縦+横+高さ=60cmを下限として、約4~7サイズに区分されています。

運賃や料金

宅配便の運賃は業者によって異なりますが、荷物の大きさと重量、配送距離によって区分されており、その区分によって荷物1個あたりの運賃が決められています。例えば関東圏内での輸送の基本料金は、だいたい小さなもので1,000円前後、大きなものでも2,000円前後となっています。また、各々の業者独自のサービスとして、インターネットでの申し込み割引や事業所への持ち込み割引があったり、クール便や日付時間指定便、集荷サービスなどで追加料金が発生したりすることもあります。

宅配便で引越しするメリット

費用を抑えられる

大きな家具や家電がなく、全体的に荷物が少ない場合は、ダンボール1個ごとに料金が決まっている宅配便で送った方が引越し費用を抑えられる場合があります。ダンボールの個数にもよりますが、だいたいダンボールのみで10個くらいまでの荷物量であれば、自分でトラックをレンタルして運ぶ方法や、引越し業者の単身者専用プランを利用するよりも、宅配便で送った方が安いケースもあるでしょう。

また、引越し業者の料金は移動距離によっても大きく左右されます。その点、宅配便はすでに確立された配送網を利用するため、近距離・長距離の料金の差は引越し業者ほど大きくはありません。そのため、荷物の量にもよりますが、長距離の引越しの場合は宅配便の方が料金を安く抑えられる可能性があります。

料金が明確である

通常、引越しの料金は、荷物の量や作業人数、移動距離、繁忙期か通常期かといった引越しの時期など、さまざまな要因によって決まります。年間を通して料金の変動幅が大きいため、運搬する家財などの申告をして見積もりをとらないと、料金が把握しづらいというデメリットがあります。また、見積もり時と比べて荷物量の変動や作業内容に変更が出た場合は、追加費用が発生するケースもあるでしょう。

その点、宅配便はダンボール1個あたりの料金が決まっているため、料金が明確です。また、時期によって運賃が変わることもないため、引越しの時期について悩む必要もありません。さらに、荷造りする際にダンボールの大きさや個数を自分で工夫すれば、わかりやすく運賃を節約することもできるでしょう。

見積もりが必要ない

引越しを業者に依頼する場合、前述のとおり、費用は荷物の量や作業人数など多くの不確定な要素をもとに計算されます。そのため、引越し業者との契約前は、多くの人が引越し業者に費用の見積もりを出してもらいます。正確な見積もりを出すためには、業者に実際に家に来てもらって荷物を見てもらう「訪問見積もり」が必要です。このような訪問見積もりを実現するには業者との日程調整が欠かせず、ただでさえ忙しい引越し前の大きな手間となります。

一方、宅配便を利用した引越しであれば、ダンボールの個数や大きさ、重さ、送り先をもとにすぐに運賃が計算できるため、見積もりをとる必要はありません。自分の都合に合わせたスケジュールで引越しの準備を進められます。

 

宅配便で引越しするデメリット

大きな荷物は送れない

宅配便は、サービスを利用できる荷物の大きさや重量が決められています。そのため、指定の範囲内のダンボールに入らないものや重量を超えてしまうものは送ることができません。例えば、冷蔵庫や洗濯機などの大きな家電やベッドなどの家具は送れないため、別便を手配する必要があります。宅配業者のなかには引越しでの利用を想定した家具・家電のための運送プランを用意しているところもありますが、追加料金がかかります。また、後述しますが、宅配便では発送できないものがあります。具体的には以下のようなアイテムです。

宅配便発送できないもの
危険物や灯油・花火などの引火性のあるもの
バッテリーなど毒性のある物質が入ったもの
ペットなどの生物
遺骨や位牌、仏壇など
現金や有価証券、カード類などの貴重品

ダンボールを用意しなくてはならない

引越し業者を利用した引越しでも、宅配便での引越しでも、荷造りにはある程度の数のダンボールが必要です。引越し業者を利用する場合は、多くの業者がダンボールや梱包資材を提供してくれますが、宅配便を利用する場合には、自分でダンボールなどを準備しなければなりません。スーパーなどで不要になったダンボールをもらってくるという方法もありますが、使用済みのダンボールであるため衛生面や強度の心配があり、大きさをそろえるのも困難です。ホームセンターやダンボール業者、利用する宅配業者などで購入することもできますが、10枚用意するとしても約2,500~3,500円かかるでしょう。引越し費用の節約という点ではデメリットといえます。

ダンボールを無料で入手する方法についてはこちらの記事をご覧ください。

発送当日に荷物が届かない可能性がある

通常の引越しでは、原則として旧居から荷物を運び出したその日のうちに新居に運び込むことができます。しかし、宅配便として送る場合は発送から到着まで翌日になるか、数日かかることがほとんどです。そのため、荷ほどきは早くても引越しの翌日からとなり、一日で引越しを終わらせることができません。時間に余裕がない方には不向きでしょう。

また、宅配便は不在にしていると一度営業所に持ち帰られてしまい、受け取ることができません。再配達を依頼することになり、配達側も受け取る側も二度手間となります。受け取りの日時をしっかりと把握し、引越し先で待つことも考える必要があります。

宅配便で引越しする際の注意点

日時指定を活用する

さて、前項目では、宅配便で引越しをするメリットとデメリットをご紹介しました。しかし、デメリットも上手に使えばメリットとなります。

多くの宅配業者では、無料で配送日時指定サービスを行っています。そこで、転居の日にこだわらず自分の都合に合わせて荷ほどきをする日を決め、その日に配送日時を指定すれば人によっては便利でしょう。ただし、寝具やカーテン・照明器具・洗面用具・トイレットペーパーなど、転居したその日に使用するものは忘れずに手配しておく必要があります。また、指定した日時には必ず在宅して確実に受け取るようにしましょう。しっかりと計画を立てて配達日時指定を利用することによって、引越し作業をスムーズに進めることができます。

高額なものは送らない

引越し業者を利用した引越しは、原則として旧居で積み込んだものを新居で降ろすだけですが、宅配便は配送センターなど経由地で積み卸しが数回行われます。そのため、紛失や破損のリスクも引越し業者の引越しに比べて高くなってしまいます。こういった事情から、宅配便では、ダンボールに入る大きさであっても送れないものがあります。具体的には、危険物や引火性のあるもの、ペットなどの生物に加え、現金や有価証券、クレジットカードなどの貴重品や、貴金属、精密機器などの高価なものも送れません。多くの宅配業者では、一般的な荷物の補償額を30万円としているため、宅配便で送るかどうかの目安にすると良いでしょう。なお、宅配業者によっては、独自の運送保険を用意している場合があるので、補償を大きくしたい場合は問い合わせましょう。

また、紛失や破損などで再発行や復元することが難しい書類(パスポートや受験票、車検証など)や記録媒体(ビデオテープやフィルムなど)も送ることはできません。大切なものは手荷物で運ぶようにしましょう。

荷物量によっては引越し業者の方が安い

前述のとおり、ダンボール10個程度までの荷物ならば、引越し業者を利用するよりも宅配便を利用した方が安いといわれています。また、宅配業者によっては家具や家電などの大きなものや楽器など特殊なものを別便で輸送するサービスや、引越し業者が行っているようなコンテナボックスによる単身の引越しサービスを用意しています。ただし、これらのサービスは別料金がかかります。

一方で、引越し業者でも単身者パックなど荷物の少ない人向けのプランを提供しています。単身パックの良い点は、ダンボールに入らない家電などもコンテナボックスに入るものであれば運べることです。費用もボックスの個数単位で決められており、安く抑えることが可能です。そのため、荷物の量や運びたいものによっては、引越し業者のプランから選んだ方が安い場合もあります。宅配便で引越しをするには少し荷物が多いかも、と思う方は、引越し業者の情報も仕入れて比較検討しましょう。

単身パックについてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

この記事では、引越しを宅配便で行う際のメリット・デメリットや注意点をご紹介しました。家具や家電を持っていないこれから一人暮らしを始める方や、家具家電付き物件に引っ越す方など、荷物が少ない方には安くて便利なおすすめの引越し方法です。また、持っている家具や家電が古い場合、引越しの際に処分してしまい引越し先で新たに購入すれば、宅配便での引越しを実現することができるでしょう。ダンボールに必要なものを詰めて宅配便として送るだけ、という方法は引越しに対する気苦労が少なくなるばかりでなく、輸送費の計算も簡単にできます。まずは荷物の量をしっかり把握し、宅配便を利用した引越しを検討してみてはいかがでしょうか。