目次

- 繁忙期本番直前にあたる2月下旬は引越し料金が高くなる傾向があります
- 引越しの料金相場は人数・荷物量・距離・月内のタイミングなどによって異なります
- 引越し料金をおさえるには依頼が集中する時間帯や土日祝日を避けることもポイントです
引越し業界の繁忙期は3月中旬~4月上旬とされています。では、2月に引っ越す場合、引越し料金はどれくらいが相場なのでしょうか。この記事では、人数・距離別の2月の引越し料金相場や、引越し料金を安くおさえる方法についてご紹介します。
2月は物件探しをする人が増えるシーズン
繁忙期である3月中旬~4月上旬ほどではないものの、2月に入ると物件探しをする人が多くなります。引越し業者によっては、2月頃から依頼が増加して予約が取りづらいこともあるようです。実際に国土交通省では、引越しの集中を避けるために、2月以前または5月以降の引越しを推奨しています。
なお、2月は引越し料金が割高になる可能性もありますが、入居する人とあわせて退去する人も多い月です。競争率は高いものの、比較的多くの賃貸物件から入居先を選ぶことができるでしょう。
月内でも上旬・中旬・下旬で引越し料金は違う?
マンションやアパートなどの賃貸物件は「月末解約」の場合が多いため、引越し需要は月末に集中しがちです。そのため、同じ月内でも引越し料金は変動し、下旬の方が割高になる傾向にあります。また、引越し業者への作業依頼も下旬に集中するため、予約が取りづらくなる場合もあります。
これらの事情を踏まえると、賃貸物件の解約に関する契約を再度確認し、月末以外のタイミングでも解約可能なのであれば、中旬などの依頼が集中しない時期に引越しを計画すると良いでしょう。同じ月内でも料金をおさえつつ、より希望通りのタイミングで引っ越せるかもしれません
2月の引越し費用の相場を紹介
では、1年を通して引越し料金はどのように推移しているのでしょうか。ここでは、引越し料金 の相場について、世帯人数(荷物量)と月別に表にまとめてご紹介します。
年間の引越し料金相場
単身者 | 二人世帯 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族 | |
1月 | 約30,900円~約34,600円 | 約60,400円~約60,200円 | 約73,000円~約78,700円 | 約75,800円~約104,800円 | 約85,100円~約144,300円 |
2月 | 約35,600円~約37,900円 | 約69,600円~約79,400円 | 約77,600円~約95,000円 | 約83,000円~約114,200円 | 約99,100円~約140,500円 |
3月 | 約50,600円~約62,500円 | 約96,000円~約108,100円 | 約121,100円~約141,400円 | 約125,700円~約160,200円 | 約134,800円~約225,500円 |
4月 | 約39,000円~約45,200円 | 約77,500円~約90,300円 | 約91,700円~約120,700円 | 約109,300円~約122,700円 | 約159,700円~約169,100円 |
5月 | 約32,000円~約37,300円 | 約60,800円~約77,000円 | 約75,400円~約92,900円 | 約77,900円~約109,300円 | 約104,000円~約172,800円 |
6月 | 約32,800円~約35,800円 | 約58,700円~約75,000円 | 約72,700円~約140,700円 | 約75,500円~約141,100円 | 約91,200円~約184,000円 |
7月 | 約33,000円~約36,100円 | 約61,500円~約65,600円 | 約77,100円~約79,100円 | 約81,300円~約116,600円 | 約99,900円~約162,000円 |
8月 | 約31,200円~約35,000円 | 約64,100円~約71,700円 | 約74,600円~約84,100円 | 約77,000円~約89,600円 | 約89,400円~約138,900円 |
9月 | 約31,900円~約38,200円 | 約62,200円~約70,700円 | 約68,400円~約89,900円 | 約80,600円~約107,400円 | 約111,800円~約147,700円 |
10月 | 約31,400円~約36,300円 | 約60,400円~約78,700円 | 約70,100円~約102,000円 | 約77,200円~約108,600円 | 約94,400円~約177,900円 |
11月 | 約33,400円~約36,000円 | 約57,600円~約72,900円 | 約74,600円~約107,30円 | 約82,000円~約112,800円 | 約106,400円~約149,400円 |
12月 | 約31,700円~約36,100円 | 約62,700円~約73,800円 | 約71,200円~約91,600円 | 約74,100円~約104,000円 | 約95,600円~約143,300円 |
※上記は15km未満~50km未満の引越し料金相場
繁忙期である3月中旬~4月上旬の引越し料金は、ほかの月と比較してかなり高いことがわかります。繁忙期に近い2月も、引越し料金が割高になる傾向です。5月は少し下がりますが、特に、人数の多い世帯では新学期に向けた夏休み中や転勤の多い秋口にやや高くなり、11月以降は割安に転じます。
単身者・一人暮らしの2月の引越し料金相場
では、ここからは2月に注目して引越し料金相場をみていきましょう。まずは、単身引越しのケースをご紹介します。
上旬
~15km未満 (同市区町村程度) | 約32,400円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約35,800円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約43,600円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約61,500円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約84,400円 |
中旬
~15km未満 (同市区町村程度) | 約33,300円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約35,800円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約49,000円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約71,800円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約84,400円 |
下旬
~15km未満 (同市区町村程度) | 約41,300円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約42,000円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約63,800円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約80,900円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約89,700円 |
単身者のように荷物が少量の引越しの場合、「単身引越しパック」を利用するのがおすすめです。単身引越しパックは、コンテナボックスに入る荷物量に限って運んでもらえる引越しサービスです。ほかの荷物と混載して運搬するため、引越し料金をおさえられます。
単身パックについてはこちらの記事をご覧ください。
二人暮らし世帯の2月の引越し料金相場
続いて、二人暮らし世帯の2月の引越し料金相場を見ていきましょう。
上旬
~15km未満 (同市区町村程度) | 約67,500円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約78,700円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約90,500円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約126,900円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約141,600円 |
中旬
~15km未満 (同市区町村程度) | 約68,100円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約78,700円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約95,500円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約139,600円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約146,600円 |
下旬
~15km未満 (同市区町村程度) | 約73,300円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約80,800円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約100,600円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約153,400円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約212,400円 |
一口に二人暮らし世帯といっても、ライフスタイルなどによって引越し料金にばらつきがあります。たとえば、家財が少ない場合は先ほどご紹介した「単身引越しパック」を1人ずつ利用することで、2人分の荷物をまとめて運搬するよりも引越しを安く済ませられるかもしれません。
単身引越しパックの相場料金は以下のようになっています。
距離 | 料金 |
~15km未満 (同市区町村程度) | 約19,200円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約24,100円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約24,200円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約29,700円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約34,600円 |
ファミリーの2月の引越し料金相場
最後に、ファミリーの2月の引越し料金相場をご紹介します。
上旬
3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
~15km未満 (同市区町村程度) | 約73,100円 | 約75,800円 | 約112,900円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約105,200円 | 約143,200円 | 約147,500円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約102,300円 | 約108,000円 | 約149,000円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約155,900円 | 約182,300円 | 約251,500円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約192,900円 | 約302,600円 | 約419,400円 |
中旬
3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
~15km未満 (同市区町村程度) | 約72,900円 | 約82,000円 | 約96,400円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約92,900円 | 約97,100円 | 約133,400円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約128,900円 | 約130,400円 | 約141,900円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約221,400円 | 約237,000円 | 約327,300円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約342,400円 | 約364,200円 | 約505,100円 |
下旬
3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 | |
~15km未満 (同市区町村程度) | 約86,900円 | 約91,200円 | 約87,900円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 約86,900円 | 約102,300円 | 約140,600円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 約136,000円 | 約143,600円 | 約197,600円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 約207,300円 | 約182,300円 | 約196,000円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 約288,800円 | 約307,700円 | 約426,500円 |
ファミリー世帯では、大型の家電・家具を使用している場合も多いため、相対的に引越し料金が高くなります。ただし、大型家具・家電のみを引越し業者に依頼し、小さくて軽い荷物を自分で運ぶことで、ある程度料金をおさえることも可能です。なお、いくら料金をおさえたいといっても、大型家具・家電は素人が運ぶには難易度が高く、なるべく引越し業者に任せた方が良いでしょう。
家族での引越しについてはこちらの記事をご覧ください。
2月の引越し代金を抑えるコツ

それでは、引越し料金をおさえるにはどのようなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。以下では特に有効な3つのコツをご紹介します。
土日祝日の引越しを避ける
土日祝日は学校や会社が休みの人が多いため、引越しの依頼が集中し料金が高くなる傾向にあります。そのため可能であれば、土曜日の引越しを避けてなるべく平日に引っ越すことがおすすめです。
2月には祝日が2日あります。2月11日の「建国記念の日」と、2月23日の「天皇誕生日」です。祝日が月曜日にあたる場合、翌日片付けができるようになるため日曜日の引越し料金も通常より高くなることがあるため注意しましょう。
また、予定が立った段階で、できるだけ早く引越しの依頼をすると良いでしょう。業者によっては、早めに依頼することで割引サービスを受けられる場合があります。詳しくは各引越し業者の公式ホームページなどで確認してみましょう。
夕方の時間帯を選ぶ
引越しは時間がかかるイベントなので、「午前中に搬入作業を終わらせて、午後は荷解きの時間に充てたい」と考える人が多いようです。そのため、引越し料金も午前中の方が割高になる傾向があります。その日中に荷解きも終わらせたいといった事情がない場合は、夕方の時間帯を選ぶと良いでしょう。
単身引越しナビを利用する
「単身引越しナビ」は、札幌、仙台、首都圏、近畿、東海、福岡エリア限定の単身者向けの引越し業者マッチングサービスです。引越しの基本料金は、通常期や繁忙期などのシーズン料金や、平日・休日などの定額料金を設定しているため、初心者でもわかりやすくなっています。また、利用者が個人情報を伝えるのは、単身引越しナビでマッチングをし、そのなかで決定した一つの業者のみに限られるため、多くの引越し業者から営業電話がかかってくる心配もありません。
利用方法は、引越し希望日の料金をカレンダーでチェックして、マッチングリクエストをするだけです。単身引越しナビが条件に合った引越し業者をマッチングして紹介してくれます。定額制かつ条件に合った業者をピンポイントで紹介してもらえるため、安心して利用できるでしょう。
雪が降っていても引越しはできる?

2月は地域によっては雪が降っている日が多いシーズンですが、大雨・大雪などの悪天候時でも基本的に引越しは可能です。とはいえ、トラックの荷台に吸水用のダンボールを敷く、引越し荷物すべてにビニールを被せるなど、引越し業者によって対応が異なります。2月に引越しを依頼する場合はトラブルを避けるためにも、悪天候時にどのような対応をしてくれるのか、引越し業者に事前に確認しておきましょう。
また、標準引越運送約款ではなく、独自の約款を定めている引越し業者の場合は、天候によってキャンセルが発生することもあります。契約前にきちんと確認しましょう。
2月に引っ越す場合に住民税や確定申告の手続きは必要?
住民税は、1月1日時点で住んでいる市区町村に支払います。住民票の変更手続きが行われていれば、特に追加の手続きは必要ありません。また、会社員の場合は会社が手続きをしてくれます。一方、確定申告の場合は、税務署長に対して「所得税・消費税の納税地の異動(移動)又は変更に関する届出手続」が必要なので注意しましょう。
まとめ
この記事では、2月に引越しをする際に知っておきたい情報をご紹介しました。相場はあくまでも目安ですので、この記事を参考にしつつ、実際に複数の引越し業者に見積もり依頼をして比較検討することが大切です。単身や近距離で引っ越す場合は単身引越しナビの利用も検討してみると良いでしょう。