目次
- 基本的に調味料は、引越し前日までに使い切りましょう
- 梱包する際は、しっかりと口を閉じて、一つずつビニール袋に入れて梱包します
- 調味料を処分する際は、捨て方に注意しましょう
引越し当日までに、冷蔵庫の準備などで食材の処分方法に悩む方もいるのではないでしょうか。特に調味料は、一度に大量に消費しづらく、引越しまでに使い切るのは難しいでしょう。冷蔵保存が不要な調味料であれば、引越しの際に梱包して運搬可能です。そのほか、賞味期限が近い調味料は、思い切って処分するのも一つの手です。この記事では、調味料を梱包する際の工夫や注意点、処分方法を解説します。
引越し時の冷蔵庫の準備方法はこちらの記事で詳しくご紹介します。
引越しの時、調味料はどうする?
調味料は、基本的に引越し当日までになるべく使い切ることをおすすめします。荷物を運ぶトラックは、調味料を運搬するには不向きです。特に夏場のトラック内部は、外気温の温度を超えることも珍しくありません。また、しっかりと梱包をしたつもりでも、運搬時の衝撃で内容物が漏れだし、ほかの家財を汚す可能性もあります。
そのため、引越しのスケジュールが決まったら、調味料は引越し当日までを逆算して、なるべく使い切れるよう計画を立てましょう。どうしても追加で購入したい調味料がある場合は、ミニサイズのボトルなど、なるべく内容量の少ないものを選ぶことをおすすめします。
調味料の梱包方法
しかし引越し当日までにすべての調味料を使い切ることが、難しい方もいるでしょう。その場合は、一度調味料がどの程度、残っているのか確認し、新居に運ぶ必要があるか判断します。「いつ購入したか思い出せない」「賞味期限が過ぎている」といったものが、見つかるかもしれません。特に賞味期限は、未開封の場合の期限のため、一度開封したものは、記載されている賞味期限よりも早く消費しなければなりません。開封済みで賞味期限が近いものは、状態が悪いものも多いため、処分しましょう。
このように、「処分するもの」と「新居に運ぶもの」の選別ができたら、次は新居へ運ぶ調味料を梱包しましょう。調味料がこぼれて汚さないようにするためにも、梱包時にしっかりと工夫して内容物を密閉することが重要です。
瓶などに入った液体の調味料(しょうゆ、酒等)
液体の調味料は、液体が漏れ出ないように注意しましょう。気温が高くなったり、容器に圧力がかかると、キャップが外れる可能性もあります。万が一、中身がこぼれても、被害を最小限に抑えられるように梱包します。
まず、キャップ部分をラップやテープ、輪ゴムなどを使って、隙間なく固定しましょう。ラップがずれた場合に備えて、上からキッチンペーパーを巻いておくと、さらに安心です。次に、容器を新聞紙などで包み、容器ごとにビニール袋に入れましょう。ビニール袋の口をしっかりと閉じれば完成です。瓶に入っているものや残量がわずかの場合は、よく洗って乾燥させたペットボトル容器に移し替えると、割れて破損したりこぼれたりするリスクを避けられます。
容器に入った粉状の調味料(塩、胡椒等)
小瓶に入っている塩・胡椒やスパイス類なども意外と種類が多くなり、気づいたら使い切れなかったということもあるでしょう。液体の調味料と同じく、まずは容器の口をラップ、テープや輪ゴムを使って、しっかりと固定します。その上からキッチンペーパーや新聞紙などの紙類でぐるりと囲い、こぼれないようにしましょう。運搬時に倒れないようにするため、ダンボールに入れる際には、必ず縦に置き、容器と容器の間は梱包材などを詰めて、しっかりと隙間をなくしましょう。
袋に入った粉状の調味料(小麦粉、薄力粉等)
袋のパッケージをそのまま利用している場合は、口をしっかりと閉じて、一つずつ小さなビニール袋に収納しましょう。運搬時に破裂して、中身がこぼれる恐れのあるものは、タッパーなどの保存容器に移し替えてから、ビニール袋にしまいます。
別の容器に入れて使っている場合は、そのままでも問題ありませんが、しっかりと密閉されているか確認しておくと良いでしょう。もしも不安であれば、液体の調味料のようにラップやテープを巻いて、その上から二重でキッチンペーパーなどを使うと安心です。
粉状の調味料は、液体や要冷蔵の調味料と比べて温度変化の影響を受けづらい一方で、湿気に弱く、周辺の臭いを吸い取りやすいという特性があります。そのため、梱包する際は香りのある石鹸や洗剤など、食品以外のものと一緒にまとめて梱包しないよう注意しましょう。
要冷蔵の調味料(マヨネーズ、味噌等)
冒頭でもご紹介したように、引越し業者のトラック内部は温度変化が非常に激しい環境にあります。そのため、冷蔵保存が必要な調味料は、そのまま梱包すると味や品質が落ちたり、場合によっては傷んだりする可能性があります。
どうしても運びたいという場合は、調味料ごとに口をしっかりと閉じて、保冷剤とともにクーラーボックスなどに入れて運びましょう。
また、宅配業者のクール便サービスを利用するのも一つの方法です。瓶に入った容器は特に割れやすいため、宅配業者に送ってもらう際には、特に厳重に梱包するようにしましょう。
調味料の処分方法
賞味期限が過ぎた調味料は、引越し前に処分します。そのほか、使う予定のない調味料も思い切って処分したほうが良いでしょう。たとえば、「1年以上前に購入したが、一度しか使わなかった」という調味料は、今後も使わない可能性があります。調味料をいつ購入したのか思い出して、処分するものを分けましょう。
では、調味料を処分する際には、どのような手順を踏む必要があるのでしょうか。簡単だからといって「排水口に流す」という方法をとるのは避けましょう。調味料を排水溝に流すと、排水管が詰まったり、環境破壊を招いたりする原因になるため、適切な方法で処分しましょう。調味料の処分方法について、以下でご紹介します。
※詳細は自治体によって異なるため、必要に応じて事前に各自治体にお問い合わせください。
液体類
しょうゆやみりん、酒類などサラサラしている粘度のない液体類は、余った新聞紙などの紙類・布などに吸わせます。中身をすべて出せたら容器はそれぞれ分別します。調味料を吸収させた紙類は、可燃ごみとして処分しましょう。
マヨネーズやケチャップなど、少し粘性のある調味料は内容物を吸わせにくいため、中身をキッチンペーパーなどに絞り出してから、ビニール袋に入れて口を閉じます。こちらも同様に、可燃ごみとして処分しましょう。
サラダ油やオリーブオイルなどの油は、天ぷら油用の凝固剤などを試用すると、かんたんに処理できます。また、自治体によっては廃油(食用油のみ)をリサイクルしてくれる場合もあります。
粉類
小麦粉などの粉類、またブイヨンなどの固形類は、紙袋に内容物をそのまま入れて、ビニール袋に閉じて可燃ごみとして捨てることができます。また、食用油が余っている場合は油を温めてから小麦粉や片栗粉などをよく混ぜると、冷めたときに固まって扱いやすくなります。これをそのまま可燃ごみとして捨てるという方法も良いでしょう。
なお、間違えて水で流すと、固まりやすく排水管が詰まる可能性があるため注意しましょう。
調味料を運ぶ際の注意点
トラックの荷台には、たくさんの荷物が積み重ねられます。そのため、調味料を入れたダンボールの上に荷物が乗せられることもあるでしょう。衝撃や重みで調味料の中身が漏れ出ることのないように、ふたが密閉されていることを確認しましょう。ほかの荷物が汚れると、掃除や処理に大変手間がかかります。
そのほか、調味料を運ぶ際は注意すべき点がいくつかあります。以下でご紹介します。
ダンボールに詰め込みすぎない
ダンボールには、さまざまなサイズがありますが、基本的に重量のあるものは小さいサイズ、重量の軽いものは大きいサイズに梱包しましょう。調味料は重いものという認識はあまり持たないかもしれませんが、ビンの容器も多く、一つにまとめるとかなりの重量になります。そのため、底が抜けて破損しないように、詰め込みすぎずに収納することが重要です。ただし、ダンボール内に空間が生まれると運搬の際に中身が動く可能性があるので、梱包材などで隙間はしっかりと埋めるようにしましょう。
「逆さま厳禁」などで業者に知らせる
引越し業者から受け取るダンボールには、中身が何かを記載する必要があります。調味料をはじめとした運搬時に注意が必要な荷物は、「逆さま厳禁」「天地無用」といった注意書きやラベルを貼りましょう。注意書きをしておくことで、荷積みや荷卸しの順番を考慮してくれたり、より注意を払って運搬してくれたりします。新居に到着して荷解きをする際も片付けがしやすくなるので、基本的にはすべてのダンボールに中身を記載しましょう。また、業者が運搬する際に「調味料が入っているので注意してください」と一声かけるのもおすすめです。
まとめ
この記事では、調味料を運搬する際のポイントや、処分方法をご紹介しました。基本的には、引越しのスケジュールが決まったら、その日取りに合わせて、少しずつ消化していくことが大切です。なお、運搬した調味料は、新居に到着後すぐに涼しい場所に移動させましょう。調味料は口に入れるもののため、衛生面には特に気を付けて管理することが必要です。引越し直前に慌てて必要な調味料まで処分し、新生活で困ることがないように、ぜひこの記事を参考にしてみてください。