引越しスケジュールを網羅!段取りよく準備や荷造りを進める方法【保存版】

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summary
  • 引越しの3週間前までには複数の引越し業者を比較検討し、自分に合った業者に依頼しましょう
  • 引越し2週間前までには荷造りを始め、不用品を処分しましょう
  • 引越し前後の諸手続きはやることが多いので、チェックリストを作成しておくことがポイントです

引越しをする際は、いつから、どのような準備をすれば良いのでしょうか。引越しをスムーズに進めるには、事前に大まかなスケジュールや段取りを把握しておくことが重要です。おおよそのスケジュールが立てられたら、新居探しや引越し業者への依頼、荷造り、諸手続きを行いましょう。この記事では、引越しスケジュールの流れやタイミング別のチェックリストをご紹介します。

まずは大まかなスケジュール感をチェック

一人暮らしの場合、部屋探しから引越し完了までおよそ1.5ヶ月かかると言われています。そのため、引越し完了予定日の1~2ヶ月前から部屋探しを始めれば、ある程度の余裕を持って進めることができるでしょう。家族の場合は荷物も多いため、より余裕を持って計画を立てた方が安心です。

とはいえ、仕事などで忙しく引越しに時間を割けない方や、急に引越しが決まる方もいるかもしれません。そういった場合は、「退去予告の期限」と「入居審査」を確認して、最短での引越しを実現しましょう。

まず退去予告についてですが、賃貸借条件には、退去予告の期日が定められています。急に入居者が退去すると空室が発生し、大家さんの収入に影響が出るからです。退去予告期限が「30日前」と決められていた場合、期日までに退去を伝える必要があり、この退去予告の日数が引越し最短日数の目安となります。退去予告は契約内容によって異なるため、まず確認してみましょう。

また、賃貸契約では、大家さんや管理会社が入居希望者の審査を行う入居審査があります。入居申込みを行ってから入居審査の結果が出るまでには、一般的に3日程度、長いと1週間~10日程度かかる場合があります。また、入居申込書に不備があった場合や、大家さんが忙しく連絡が取れない場合などには、審査にさらに時間がかかることもあります。

新居が決まったら引越し業者へ依頼を!

男性と引越し業者が話している様子

新居の契約が完了したら、以下の手順で準備を進めましょう。

3週間前まで:引越し業者の選定をする

複数の業者に見積りを依頼して、サービス内容や料金を比較検討しましょう。見積りは「電話見積り」「メール・チャット見積り」「訪問見積り」「一括見積りサイト」など、さまざまな方法があります。引越し業者を選ぶ際は、料金の安さだけを重視するのではなく、サービス内容や信頼できる業者であるかなどを総合的に考慮して決めましょう。

引越し業界は、3月中旬~4月上旬が繁忙期で希望日に予約が取れない可能性があるため、早めに予約しておく必要があります。引越し費用を安く抑えたい場合や、特に引越し希望日がない場合は、最通常期の1月の引越しを検討すると良いでしょう。

3日~前日まで:最終確認を行う

一般的に引越しの3日前までに、引越し業者から最終確認の連絡が来ます。引越し日時はもちろん、見積りの内容や支払い方法なども確認しておきましょう。もし、引越し業者からの連絡がない場合は、こちらから連絡をしておくと安心です。具体的には、以下のような項目を確認しましょう。

3日~前日までの確認事項
・引越しの日時
・旧居と新居の住所
・サービス内容
・料金や支払い方法
・搬出、搬入、移動などの時間

特に、引越し当日に業者が何時に来るかは、必ず確認しておきましょう。梱包などを自分で行う場合、業者の到着前までに作業を終わらせる必要があるためです。また、引越し当日の2tトラックの大きさや台数も聞いておきます。その際、2tトラックの駐車場所も確認しておくと、荷物の移動がスムーズに行えるでしょう。

当日:荷物の搬入前に段取りを打ち合わせる

引越し業者が到着したら、当日の動きを打ち合わせる必要があります。荷物のなかに壊れやすいものや傷つきやすいものがあれば、伝えておくと安心です。そのほか、以下を確認して伝えておくと作業がスムーズになります。

荷物の搬入前に引越し業者に伝えること
・最後に積む荷物
・転居先で一番に荷解きする必要のある荷物
・荷物を置く場所

また、引越し当日に、引っ越し業者や不動産屋から連絡が来る場合もあります。携帯電話の充電などの準備を怠らないようにしましょう。

荷造りのスケジュール

2週間前まで

引越し業者に依頼が完了したら、2週間前までを目安に少しずつ準備を始めることをおすすめします。依頼する引越し業者によっては、荷物の集荷前日までに実施してほしいことが指定されている場合があるため、確認しておきましょう。

荷造りに必要な道具をそろえる

まず、荷造りをスムーズに進めるために道具をそろえます。以下のような道具が必要です。

荷造りに必要な道具
・ダンボール
・ガムテープ・セロハンテープ
・緩衝材や新聞紙などの梱包資材
・ビニール袋・ごみ袋
・ビニール紐
・ハサミ・カッター
・油性ペン(黒・赤)
・布団袋、布団圧縮袋
・軍手
・掃除道具
・工具

荷造りを行う

必要な道具がそろったら、荷造りを行いましょう。以下のものは、なるべく早い段階で梱包すると引越し作業がスムーズになります。

早い段階で梱包すべきもの
・季節外れの衣類や靴、家電
・読んでいない書籍やアルバム
・すぐに使わない調理器具や食器類
・生活必需品でないもの

不用品を処分する

必要のないものは処分しましょう。処分方法には以下のような方法があります。

不用品の処分方法
・ごみとして処分する
・トランクルームを活用する
・フリマアプリやネットオークション、リサイクルショップを活用して売る

前日まで

ここまでの準備が整ったら、引越し前日までを目安に、まずは引越し当日に必要になる道具を準備しておきましょう。具体的には以下のようなものです。

引越し当日に必要になる道具
・トイレットペーパー
・ティッシュ
・着替え
・ドライヤー
・タオル類
・歯磨きセット
・ハサミ・カッター

また、引越し当日に慌てずに作業が行えるような準備も必要です。例えば、冷蔵庫や洗濯機は水抜きをし、石油ストーブの灯油も抜いておきます。こういった準備を怠っていると、運搬中に水や灯油が漏れたり、ほかの荷物を濡らしたりする原因にもなりかねません。

そのほか、テレビ・オーディオ・パソコン機器は配線コードを外しましょう。配線が不安な方は、外す前に写真を撮っておくと後から元通りにできます。特にパソコン機器は、配線を外した際や移動時に備えて、パソコン内のデータのバックアップも取っておきましょう。個人情報は念のため、パスワード設定をしておくことが大切です。

さらに、ある程度の梱包を終えたら、通帳や印鑑などの貴重品を手荷物にまとめましょう。引越し料金や光熱費を現金精算する場合は、まとまった現金の準備も必要です。

諸手続きのスケジュール

引越しに伴いさまざまな手続きを行う必要があります。漏れないように、タイミングごとに行う手続きをメモなどにまとめておくと良いでしょう。

※諸手続きの詳細は自治体によって異なるため、必要に応じて事前に各自治体や電力・ガス会社、水道局にお問い合わせください。

1ヶ月前まで

住んでいる部屋の解約

賃貸借契約書に記載されている退去通知時期を確認し、規定の時期までに「引っ越すこと」「引越し日」「立ち会い日」などを不動産会社または大家さんに伝えましょう。賃貸物件によっては「2ヶ月前まで」などと規定されている場合もあるため、退去通知時期は引越しが決まり次第早めに確認することが大切です。

退去時のポイントについてはこちらの記事をご覧ください。

住所変更が必要なものリストの作成

事前に住所変更が必要なものをリスト化しておきましょう。手続きが済んだものからチェックを入れると、手続き漏れも減ります。具体的には、以下のようなものが必要です。

住所変更が必要なものの例
・クレジットカード
・銀行口座
・通販サイトなどのインターネットサービス
・携帯電話
・運転免許証

電力会社・ガス会社の比較検討

ほとんどの賃貸住宅では、居住者自ら電力会社を切り替えることができるので、引越しを機会に利用している電力会社の見直しを行うのもおすすめです。自分のライフスタイルに合ったプランやサービスを提供している電力会社を選べば、今までよりも電気代をお得にできるかもしれません。

また、ガス会社の変更も可能です。2017年4月より「都市ガスの自由化」が始まり、ガス会社を自由に選べるようになりました。ガスは季節によって使用量が大きく変わる場合もあるので、ガス会社を変更する場合は、季節をまたいだ使用量を参考にしましょう。

引越しのライフラインについてはこちらの記事をご覧ください。

2週間~1週間前まで

チェックリストの準備や、電力会社の検討が完了したら、実際の手続きを行います。

  • まずは電気・水道・ガスの引越し手続きを済ませましょう。引越し先がマンションの場合は、電力会社にまとめて加入したり、水道局の連絡を不動産会社が行ってくれたりする場合もあるため、まずは不動産会社に確認をとることをおすすめします。
  • インターネット回線を引越し先で引き継ぐ場合は住所変更を、新規で契約する場合は新規申込み手続きをします。
  • 引越しの14日前から当日の間に、役所で「転出届」を提出して、異なる市区町村への転居の場合は「転出証明書」を受け取ることも忘れてはならない手続きの一つです。なお、役所では、印鑑登録の廃止のほか、対象者は国民健康保険の資格喪失届の提出、国民年金の手続きなどもまとめて行うと効率的です。
  • 住民変更の手続き途中でも、旧居宛ての荷物が引っ越し先に届くように郵便局で転送サービス手続きも済ませておきましょう。

当日まで

引越し当日になると細かい確認が多く、荷物の運搬作業と同時進行のため確認漏れが発生し     がちです。事前に作成したチェックリストも踏まえて、しっかりと確認しましょう。

まず、身の回りのものや貴重品をまとめ、部屋の最終チェックができたら鍵を返します。次に新居で電気・水道が問題なく使えるか確認し、ガスの開栓の立ち会いをします。荷物の搬入や荷解き、整理整頓がある程度落ち着いたら、必要であれば挨拶回りも行いましょう。

引越し後(2週間以内)まで

役所にて「転入届」の提出と住民票の異動(移動)を行います。前述したように、印鑑登録など、役所でまとめて行える手続きは一緒に済ませると良いでしょう。免許を持っている人は管轄の警察署などで運転免許証の住所変更が必要です。また、会社や学校など属する機関への転入や転居の手続き・報告なども、必要であれば忘れずに行います。そのほか、クレジットカードやインターネットサービスなどの各種住所変更の手続きを済ませましょう。

タイミング別のチェックリストを確認!

ノート ボールペン 積み木の家 電卓

冒頭でご説明したように、一人暮らしで部屋探しから引越しまで完了するためには1.5ヶ月程度必要とされているため、引越し時期や荷物量に合わせて余裕を持って行動しましょう。タイミングや手続きごとにやることリストを作成し、必要に応じて期限をメモしておくと漏れを防げます。なお、住んでいる部屋の解約手続きは、物件によって2ヶ月前までに退去通知を行う必要があるため、早めに確認しておきましょう。

新居も決まり、引越し業者への依頼も完了したら、掃除や荷造りの準備を始めましょう。県外や、ほかの市区町村に引っ越す場合、転出届の提出を引越しの前又は引っ越した日から14日以内に行わなければなりません。万が一、期限内に転出届の提出をしなかった場合、5万円以下の過料が科される可能性もあるため、引越し日の14日前から当日の間に提出を済ませておくことをおすすめします。転出届を始めとする手続きを自治体で行う際は、本人確認書類や印鑑、必要に応じて健康保険証や年金手帳を忘れずに持参しましょう。

また、引越しの1週間前には、残りの手続きを完了させておきましょう。必要な手続きが完了したら、新居の掃除をおすすめします。クリーニング済みであっても埃が溜まっていることがあるからです。また、掃除をしながらキズなどを入居前に確認して管理会社や大家さんに伝えることで、退去時に修繕費を請求されるのを防げます。

前日や当日はやることが多く大変ですが、こちらもリストをまとめておき、完了したものから印をつけるなどして漏れがないように済ませていきましょう。

※諸手続きの詳細は自治体によって異なるため、必要に応じて事前に各自治体や電力・ガス会社、水道局にお問い合わせください。

引越し1ヶ月前までのチェックリスト

複数の引越し業者に見積りを依頼し、選定をする
賃貸借契約書の退去通知時期を確認し、住んでいる部屋の解約手続きを行う
クレジットカードやインターネットサービスなど住所変更が必要なリストの作成をする
自分のライフスタイルに合った電力・ガス会社を比較検討する

引越し2週間前までのチェックリスト

水回りなど少しずつ掃除を始める
ダンボールやガムテープ、緩衝材など荷造りに必要な道具をそろえる
すぐに使わない衣類や書籍、食器類などの荷造りを行う
フリマアプリやリサイクルショップなどを活用して不用品を処分する
電気・水道・ガスの引越し手続きをする
役所で「転出届」を提出して「転出証明書」を受け取る
インターネット回線の引越し手続き、または新規申込みをする
郵便局の転送サービスの手続きを行う

なお、以下の手続きが必要な方も、2週間前までに済ませると安心です。

「国民健康保険の資格喪失届」を提出する
国民年金の手続きを行う
印鑑登録廃止届を提出する

引越し1週間前までのチェックリスト

2週間前までに済ませられなかった手続きを完了する
新居の下見と掃除をする
新居のどの部屋に何を置くかレイアウトを考える
歯医者や整体院など定期的に通院している病院があれば、紹介状を書いてもらう
NHKや衛星テレビに電話またはインターネットの手続きが必要な場合、「名前」「旧住所・新住所」「移転日」など各種必要事項を連絡する
新聞をとっている場合、電話などで新聞の休止日を伝え、料金を精算する

引越し前日までのチェックリスト

タオルや石けん、洗剤類など転居先での挨拶品の準備をする
荷造りしたダンボールの数を数えておく
埃は意外とすぐに溜まるため、可能なら新居の掃除をもう一度する
トイレットペーパー、歯ブラシ、着替えなど毎日使うものは取り出しやすいよう分けて梱包しておく
冷蔵庫を空にしておく
冷蔵庫・洗濯機の水抜きをする
石油ストーブや石油ファンヒーターの灯油を抜いておく
テレビ・オーディオ機器の配線コードを外す
パソコン内のデータのバックアップを取っておく
布団や家電を梱包する

引越し前日のチェックリスト

通帳や印鑑などの貴重品を手荷物にまとめる
引越し料金や水道光熱費を現金精算する際に備えて、まとまった現金の準備をしておく
最後に部屋を全体的に掃除する
今まで住んでいた部屋の近所の人たちに挨拶回りをする

引越し当日のチェックリスト(旧居)

忘れ物がないか、汚れているところがないか部屋の最終チェックをする
身の回りのものや貴重品をまとめる
退居前にブレーカーを下げる
ガスの閉栓に立ち会う
荷物の搬出が終わったら、管理会社や大家さんへ旧居の鍵の受け渡しをする

引越し当日のチェックリスト(新居)

新居の電気のブレーカーを上げる
電気・ガス・水道が問題なく使用できるか確認する
カーペットを敷く場合は最初に敷く
キズや汚れを撮影しておく
新居のガス栓を開ける立ち会いをする
荷物の搬出・搬入や荷解きを行う
整理整頓をする
新居にカーテンや照明器具を設置する

引越し後のチェックリスト

ごみの回収日や分別方法などを確認する
足りないものの買い出しに行く
役所にて「転入届」の提出と住民票の異動(移動)手続きを行う
マイナンバーの住所変更の手続きを行う
新しい住所を管轄する警察署や運転免許更新センター、運転免許試験場の窓口などで運転免許証の住所変更を行う
自動車登録を行う
会社や学校など属する機関への転居届を提出する
引越し1ヶ月前に作成したリストをもとに、クレジットカードやインターネットサービスなどの各種住所変更の届け出を行う
印鑑登録手続きを行う
パスポートの住所変更を行う
ペットを飼っている場合、必要であればペットの登録変更も行う

まとめ

この記事では、引越しに伴う手続きや荷造りを段取り良く行うためのスケジュールやチェックリストをご紹介しました。引越しは、やることが多くて大変そうなイメージがありますが、インターネット上で完結できる手続きは積極的に活用する、自治体でまとめて行える手続きは一度で済ませるなどの工夫をすると効率的に進められます。手間がかかる準備もありますが、新生活を気持ちよく迎えられるよう、一つひとつ計画的に進めていきましょう。